仮面ライダーが実在しない、物語の中のキャラクターでしかない世界でのお話。すごくメタ。
でも、これだけは言いたい。
健くん、おかえり。
世界を支配したいタイムジャッカーが、特異点の子を使って、仮面ライダーが存在しない世界を作る。それに対して仮面ライダーに実際に会いたい青年にイマジンが取り付いて仮面ライダーがいる世界を演出する、という世界構築の相反するお話です。
ライダーシリーズでは電王でタイムパラドックスを扱い、ディケイドで平行世界を扱い、ビルドでは世界の再構築をやっています。では、今この世界を構成するのは一体何か、というちょっと哲学的な背景を感じるストーリーでした。
戦いの途中、助けの手を伸ばしてくれたのは、デンライナーにいた野上良太郎(とイマジンたち)。あ、オーナーもいたな。
存在が危うくなっていたビルドとジオウに「人の記憶にあれば、それは実在する」ということ伝えます。
電王で桜井侑斗は力を使うごとに、自分が他人の記憶からなくなっていくという枷をかけられていました。でも忘れないでいてくれた人のおかげで存在を続けられました。
今回もこれがポイントになり、仮面ライダーは我々が見ている物語の中に存在を続けることができたのです。
もしかすると、ライダーは本当にどこかにいるのかもしれません。