魔法少女リリカルなのはReflectionに続く二部作完結編。
今回も「舞台挨拶ライブビューイング」付きを見てきました。
レートがPG12になっています。血しぶきとか結構ありましたし、人ではないけど人型のキャラを真っ二つとか過激な描写が大きためでしょうね。
前回「大丈夫、みんな助けるよ」で終わったReflectionでしたが、本当にみんな助けてしまいました。
ボスキャラと思わされていたイリス。じつは彼女も誘導されていたってのが今回のキモでしょうか。ラスボスは「安定のボスキャラボイス」こと山寺宏一演ずる惑星再生委員会の研究所所長。あー、善良で資金難に苦労するだけの所長じゃなかったのねー。
ユーリは夜天の書自体のガーディアン兼案内人といったところ。リーンフォースアインズと面識があったかは不明瞭になっていました。夜天の書はいろんな世界を巡るように「プログラミング」されていたのですね。
ラスボス所長の企みは、自己増殖型テラフォーミングユニットであるイリスの軍事転用。そしてユーリのもたらした「魔法」との融合。フォーミュラユニットのコントローラーでもあるナノマシンに自らの記憶と意思をコピーし、実質的な不老不死とイリスの外部コントロールによって、事の発端である研究所の惨劇を引き起こしたわけです。
この世界に来ても、イリスのコントロールは可能だし、ナノマシンの影響を受けていたユーリも同様。
背景がはっきりしたところで、あとは怒涛の戦闘。なのは、フェイト、はやて、アミティエ、キリエ、イリス、ユーリ、ディアーチェ、シュテル、レヴィ、そして所長と、いくつ巴だっていう戦いの中で、ディアーチェたちの出自も判明。え、エルトリアの猫たちとは。
今回「願い」「祈り」といったキーワードが散りばめられていますが、想いの力で「大好きな人を守る力」を得て、そして「みんなを助ける」という流れになっています。
ラストで、衛星砲の迎撃に向かったなのはは、決着後の僅かなスキを突かれて瀕死の重傷を負うことになりましたが、その時の夢で「自分があまり大切じゃない、好きではない」ということを独白します。
穏やかな家庭の中、末っ子でみんなに愛されて育ったのに、自分の愛情を向ける対象を見つけられなかったのが、「自分を犠牲にしても他人を助ける」という行動の原理になっていたことが明かされました。
それでも、フェイトとはやてがなのはを助けに成層圏を超えて迎えに行き、なのはは生還。あとでフェイトに厳しく絶対安静を守らされるところは、いつもの風景に戻ってきた安心感を与えてくれました。
所長以外のエルトリア人々(アンド猫)は、少し時間はかかったもののもとの生活に戻り、エルトリアには少しずつ命が復活していきます。
それと並行してなのはたちは小学校を卒業。改めて未来へ進んでいくのでした。
余談ですが、A’sの最後で、中学生になったはやてが車椅子でなく歩いているシーンで夜天の書の悪影響からようやく逃れたのだな、と思っていたのですが、今回の映画は夜天の書事件から半年も経っていない時期のハズ。そこではやてはもう普通に歩いていましたから、影響が抜けたのはずいぶん早かったのですね。
そして舞台挨拶。
ハロウィンの時期でしたので、はやてと守護騎士ズはそのテの仮装をして登場。メインキャラ全員(所長除く)でしたがザフィーラ役一条和矢さん以外全部女性。
今回もイリス役日笠陽子がいいようにイジられていました。各自感想のさいごに「そして日笠はすごい」と一言つけただけですが、重なると段々と面白くなっていく。
「好きなセリフ」「演じた感想」だけで20分を超える舞台挨拶となりました。
うーん。これで当分なのはの新作はないんだろうなぁ。なのはが大怪我した話のあたりでもう1本作れないだろうか。