見てきました。
最初から最後まで「夏目」の空気に満ちた物語でした。
導入部は初見の方用に、「見える」ということの恐ろしさ、不条理さを、夏目貴志の小さい頃の様子(夢)で解説。
ここで斜め後ろに座っていた小さい女の子ちゃんが怖がって泣き出してしまい、お父さんに連れられて退場。ああ、きっとお父さんとお母さんが見たかったんだろうな。かわいそうに。
物語は、お使いを頼まれて隣町?まで行ったところ、ニャンコ先生がその土地の妖怪と一悶着。怪しげな種をくっつけたまま夏目と一緒に帰宅。その種を庭に落としたまま一晩明けると、普通の人には見えないあやかしの大木が育っていました。
それに生った実を食べたニャンコ先生、消化不良なのか苦しみだして3体に分離。これが可愛い。頭に葉っぱが出てて、1号、2号、3号の見分けが付きます。
分離したニャンコ先生はしゃべれない。その上フラフラと歩き回ってしまう。行方不明のニャンコ先生ズを夏目たちが探し回り物語が進んでいく。
毎度のことですが、悪意はないのに悲しい出来事が起き、名を返せばレイコさんとの僅かな接点が見え、時間の流れの違い故の切ない切ない物語。
どっぷりと、「夏目友人帳」でありました。