ゴジラ 怪獣惑星

アニメ版ゴジラです。直前に3部作であることを知ったので、そのつもりで見に行きました。

怪獣は人類撲滅のために現れた?ラドンとクモンガとアンギラスは確認できたけどその他のシルエットはちょっと判別できませんでした。一瞬だったし。

ゴジラ達に星から追い出された他の異星人と共闘してもゴジラだけはどうにもならず、結局移民出来る新しい惑星を求めて旅立つと。ここまでが5分くらいで描かれます。

そして宇宙船は目的の惑星を見つけることができないまま、人口を支えるだけの食料も付きかけて、生存可能性の低い惑星に老人たちを送り出してしまいます。でも老人たちは口減らしだとわかっていても自ら志願したように見えます。

主人公サカキは目の前で両親をゴジラの火炎で奪われた恨みを生きる糧としているような人間で、ゴジラ攻略の方法を調べ上げ、アングラネットに流します。普通の人にこんなことは出来るわけもなく、組織幹部が密かに協力しています。

その結果、地球への帰還とゴジラの殲滅プランが実施されますが・・・地球では2万年が経過しており、ゴジラに合わせた環境変動も起きているというかなり絶望的な状況。ゴジラだけでなくゴジラ亜種の飛行能力を持つ小型怪獣も生息していました。

まあゴジラがシン・ゴジラ以上にとんでもない生物で、細胞レベルでコイルによる電磁発信をするというもの。これがこの作品での「ゴジラ細胞」の定義でした。そして攻略方法もこの設定に沿ったSFらしいものでよかったです。

多大な犠牲を払ってゴジラを斃したものの、2万年の経過に対して生物が全く同じ状態でいるわけもなく、斃したゴジラはあのゴジラ個体ではありませんでした。地球に現れたゴジラは2万年の月日を経て何倍にも巨大に成長しており、圧倒的な破壊力で残った人類へ攻撃をするのでした。

一旦解決したと思わせ、希望から絶望のどん底に落とすのはさすがの虚淵玄。”ウロブッチャード”健在です。

さらにエンドロールのあとには、物語冒頭、建造半ばで放棄された「メカゴジラ」が。「決戦機動増殖都市」へと続きます。

キチンと怪獣映画のテンプレートは守りつつ、3部作であることを使った絶望での幕切れが次回作への期待を高めてくれます。来年5月が楽しみです。

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