KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV

「FF」の「フルCG」の「劇場版」というと、2001年の悪夢が頭をかすめますが、技術の進歩というのはすごいもので、映像作品としての出来栄えは全く問題ありません。これが秋に発売のFF15の壮大なプロローグでありプロモーションビデオであることさえ理解していれば。

クリスタルを中心として魔法技術を発展させた小国と、機械文明を兵器に転用して版図拡大している帝国の対立があり、そこで和平交渉に見せかけた奇襲とか、味方の上官だと思ってた人の正体が帝国の将軍だったりとか、FFのエッセンス(特に4から6くらいの)がちりばめられているのは、さすがにナンバーズタイトルのプロローグ。

クライマックスで首都のあちこちにある神像が防衛のために動き出すあたりは召喚獣ですし、実際に姿がシヴァやバハムートっぽかったりします。

映像はCGであることを意識させない出来です。あえてCGであることを前に出さない表現というか、俳優さんがそこにいる感じで自然です。

主役のニックスに綾野剛、ヒロインのお姫様ルナフレーナに忽那汐里が声を当てていますが、どうして専門の声優ではなく俳優を連れてきちゃうんだろう。いや、ニックスは割とうまかったですよ。それでも山寺宏一との会話とかになると、稚拙さが目立っちゃって残念な感じ。それでも綾野本人のFF愛のおかげか、相当に頑張っていると思います。及第点。

ルナフレーナについては、うん、まあ、察してください。FF体験の(多感な時期の)有無が影響しているのかも。

1点だけ不満があるとすれば、CGであるが故のスピーディすぎるカメラワークでしょうか。ズームが早すぎて何が起きているのかわからないことがありました。特に終盤のニックスとグラウカの戦いが、二人とも高性能すぎて動きが速く、スロー再生したくなります。

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