見てきました。
例年のように、現行のライダーの名前をタイトルに使っていないことについて「思い切ったなー」と感じていたのですが、いや確かにこれは「仮面ライダー1号」の映画でした。
世界中を旅して悪と戦っている本郷猛を描くのに、どっかの東南アジアのヤクザっぽい人たちを出してくるあたり、妙なリアリティがあります。日本のライダーや戦隊が戦っている相手以外には、そうそう大きな悪の組織は無いのかもしれないです。でもショッカーの末端組織の可能性もありますね。
しかし、今回の悪の組織は「ネオ・ショッカー」。ショッカーからスピンアウトして「世界征服」の意味から変えてしまっています。エネルギー侵略って古いようで新しいようでやっぱり古い。そしてやってることはオプション販売詐欺みたいなもので、
- 既存のエネルギー(電力)網を麻痺させる
- 新しい高効率のエネルギーを国家に独占販売する
- 高効率すぎて既存のエネルギー制御系が耐えられない
- 新しい制御系も売りつけようとする
「インテリヤクザ」って言葉が思い浮かびました。
まあ、確かに武力で全ての国家組織を壊滅させても、代わりの統治って大変だろうし効率悪い。
ゴーストの敵は「自分たちの世界の拡張」が、ジュウオウジャーの敵は「惑星ごとの狩り」が目的なので、支配とかそういうのとは違いますね。
んで、本郷猛ですよ。
もうね、藤岡弘、=本郷猛なんですよ。タケルもマコトも本郷の存在感の前に「あれ?どこいった?」くらいのペラッペラな感じ。仙人とかろうじて御成が芝居上張れるかなーって感じで。
猛の死と復活もまあ読める展開ではありますが、演出のせいか心に刺さります。
「待たせたな、タケル」のセリフは「うんうん、45年待ったよ」と思わせる物があり、ラストシーンのタケルのセリフ「あなたは永遠に俺のヒーローです」は、見ているオヤジどもの共感を一気に集めたと思います。
(書いててまた泣けてきた)
またいつかのライダー映画で復活してくれないかなぁ。