日本のフルCGアニメはFFでちょっとぉ・・・と思っていたのですが、技術は進歩していました。見始めたら違和感なく没入できたことに、後で気がつきました。
脚色/脚本:福井晴敏ってことで、話の方は期待していたし、期待通り面白かったです。
タイトルは「キャプテンハーロック」なんですな。英語表記には「Space Pirate」と単数形が付いているところもミソ。
銀河外まで進出した人類が、フロンティアを失い種としての終末を迎えつつある時代。人々は故郷である地球へ回帰し、居住権をめぐって戦争になります。結局、だれも居住しないというイデオロギー団体、まあ宗教に近いですかね。これによって戦争は終結したということになって100年たってます。が、実際には地球は「ダークマター」の暴走でひどい姿になっていたと。
ダークマターがいろんな意味でオーバーテクノロジーなんですが、それも人類の技術じゃなくてミーメたち種族の技術を借り受けているだけで実態を理解していないとか、それによりハーロックが不死身になっているとか、「それって何なの?」と思う箇所もあります。
主人公はハーロックではなく、今回のオリジナルキャラである「ヤマ」だと思います。
体制側のスパイでありながら「自由」を理由にしてアルカディア号に潜入し、ハーロックとその仲間に触れて自分を縛るものに抗い、最終的には次世代のハーロックになっていくというあたり、ハーロックは前の世代の亡霊として環境を整える立場だったのではないかと。
一緒に行った女房には「別のもの」も見えていたようですが、それはスルーすることにします。
あと、リアルCGになったヤッタラン副長は、きゃいーんの天野君によく似ていました。